高倉健さんが、あのCM撮影で連日通ったタンシチューが絶品だった
2014年10月に悪性リンパ腫で亡くなった、名俳優・高倉健さん。彼の出演した名作は多くあれど、遺作となった「健康家族 にんにく卵黄」のCMは特に皆さんの記憶に残っているのではないでしょうか。高倉健さんが亡くなった後も追悼の意を込めて、CM放送が続けられたことでも話題になりました。
高倉健さんが通った洋食店を訪れる
ジモココ編集長・まつこが訪れているのは宮崎県小林市。鹿児島県との県境にあり、霧島連山から湧き出る豊かな天然水を使った宮崎牛生産やチョウザメ養殖などが盛んです。ところでこの小林市で、高倉健さんが没年最後のCM撮影を行ったことは、あまり知られていないかもしれません。2014年2月と8月に宮崎県などで撮影は行われ、そのCMの風景に霧島連山の「夷守岳(ひなもりだけ)」が映し出されています。
私は、高倉健さんがCM撮影期間中に通われたという小林市のレストラン「グルマンハウス ふじや」を訪れました。昭和24年開業、小林駅の目の前にある老舗の洋食店です。
店内は正統派洋食店とでも言うのでしょうか、清潔なテーブルクロスからカトラリーまでキチンと整えられた大人なお店。店内に飾られた、小林の美しい自然風景の写真が目をひきます。
「高倉さんは撮影期間中3日連続で通われて、いつも一番奥のテーブルに座られてたんですよ。ランチが終わる午後2時過ぎ頃に撮影班に連れて来てもらって、他のお客様に気を使っていただきながらお店に入られていました」お話を伺ったのは、このお店の鶴丸ユキ子さん。
高倉さんがこのお店でいつも注文したのは「タンシチュー」。お店には日替わりのランチメニューやハヤシライス、グラタンなど洋食店らしいメニューもたくさんある中、必ずタンシチューだったんだそうです。それはさぞ美味しいに違いない、ということで私もいただくことに。